☆ 祖父江修一税理士事務所 ☆

[ ホーム ] [ 税務だより ] [ ザ☆経営 ] [ 業務内容 ] [ 連絡先・周辺地図 ]

自社の借入限度額を知る

  自社の借入限度額を知る                        

 景気低迷による業績の不振から、運転資金の不足で銀行借入を検討している事業者の方々も多いことと思います。
 しかし、過度の借入金は会社の健全性を損ねることになりますので借入の限度を考えることも大切なことだと思います。一律に借入の限度額がいくらになるのかを示す基準はありませんが、いろいろな経営指標を使い、ある程度は判断できるものと思われます。
 自社の指標と業界標準値を比較するなどして自社の状態を確認するというわけです。業界標準値は「中小企業の経営指標」(中小企業庁編)や、「小企業の経営指標」(国民生活金融公庫総合研究所編)などを参考にしてください。
 それでは、以下の指標を計算し、業界標準値と比較し、自社の借入状況を把握してみてください。
 また、融資を受ける場合でも、計数的に自社のことを客観的に把握し、返済可能性を具体的に示すことによって金融機関への説明も説得力のあるものにできるはずです。

エクセルによる簡単計算(マクロは無効で開いてもOK)
下記の計算が出来るエクセル(右クリック→対象をファイルに保存)

  1. 借入金回転期間(単位:月)
    {売上規模との比較}=長期・短期借入金÷平均月商
     
  2. 売上高対支払利息比率(単位:%)
    {金融費用の負担具合}=(支払利息割引料-受取利息)÷売上高×100
     
  3. インタレストカバレッジ(単位:倍)
    {支払利息の負担度}=(営業利益十受取利息)÷支払利息割引料
     
  4. 総資本対借入金比率(単位:%)
    {資本構成の借入金依存度}=長期・短期借入金÷総資本×100
     
  5. 自己金融力(キャッシュフロー・単位:円)
    {年間返済額の上限}=税引後利益+減価償却費
     
  6. 借入金依存度(単位:%)
    調達資金の安定性と金利変動への経営リスク
    =(長期・短期借入金+受取手形割引高)÷(資産合計+受取手形割引高+受取手形裏書譲渡高)×100

ちなみに、大雑把な目安としてですが、借入金が月商の四倍を超えると、限度に近いと考えられます。

HOME

MAIL