☆ 祖父江修一税理士事務所 ☆

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企業倫理

 

 企業経営の資源は、@人、A物、B金、そしてC情報、といわれていました。
最近では第五の資源として、企業文化を加えるべきだと言われています。この背景には、最近の企業倒産の病巣が企業文化にある、と指摘されているからです。
つまり、企業文化の悪さが企業倫理の欠如になり、倒産に結びつくというものです。そして、この企業倫理の欠如は、以下の二つに大別されます。

【ワンマン経営】

そごう、ヤオハン、三菱自動車、雪印食品…次々と大手企業の悪い例がマスコミの対象になりました。
冷凍食品販売業のケイビー(居酒屋・北の家族のグループ会社)の例。
1989年から長年にわたり粉飾決算をしていた同社は、96年に店頭に株式上場。
上場時の有価証券報告書の中に筆頭取引先が実態のない会社で、年間40数億円の売上を記載していました。倒産直前になると一転して、この取引先ともう一つの取引先の2社による被害が72億円に、また、売上は当初の見込み121億円が27億円になると発表。
業績悪化を解散2社のせいにしてあくまでも営業を続行しようとしたのです。
これらは全て、ワンマン経営者の指示によるもので、倫理欠如のわかりやすい例です。

【業績達成への圧力の強い会社】

わかりにくいのが、行き過ぎた売上至上主義からの企業倫理欠如の会社です。
エステティック業のアールビーエムの倒産の例。
株式の店頭上場を目指し、社長は常に売上を上げろ、上げろと社員を締めつけました。現場の担当は達成できないことを逃れるためにウソの報告書を提出。ウソの報告は組織全体に起こり、上層部が実態すら把握できずに倒産。営業マンヘの過度のノルマという企業文化が倒産を招いたのです。

 

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